成長株投資のスタイルを軸に、約40年の投資経験を重ねてきた個人投資家の成長株テリーさん(ハンドルネーム、62歳男性)。だが、最近の投資動向を聞くと、成長株だけでなく資産の多くをETF(上場投資信託)に投資しているという。なぜ、成長株投資からETFに軸を移したのか。一体どのようなETFに投資をしているのか。特集『あなたも億り人に!? 凄腕シニア投資家が教える 株式運用術』の#6では、その詳細を明かす。
成長株で8億円を築いたカリスマ投資家
「今はETFで十分」の真意
「投資を始めてからちょうど40周年。投資キャリアと重なるように日経平均株価が最高値を更新したのは感慨深いものがありますね」。そう語るのは、総資産20億円を誇るカリスマ個人投資家の成長株テリーさん(ハンドルネーム、62歳)だ。
投資を始めたのは大学卒業後の1984年のこと。両親も投資家であったことから、自然と投資に乗り出したという。国内外の金融機関を渡り歩く傍ら、投資を重ね、バブル崩壊やリーマンショックといった紆余曲折も経験しつつ、株式でこれまで約8億円ものもうけを得ることに成功した。
以前は、旧ふりーパパさんのハンドルネームで長年活動しており、著書も数多く執筆するなど、個人投資家かいわいでは知られたカリスマ的存在だ。
テリーさんの投資スタイルは、米国の成長株投資家として名高いウィリアム・オニール氏の方式を踏襲した成長株投資だ。数カ月~2年程度で、株価が数倍~数十倍となるような銘柄を狙う。
次ページでは、成長株を発掘するテリーさんの投資術の詳細を解説しよう。さらに、成長株投資の達人としてカリスマ的存在のテリーさんだが、足元ではETFに軸足を移しているという。その理由を詳しく見ていこう。