「不動産投資による節税」の基本的メカニズム
それではまず、不動産投資の基本的な仕組みを確認していきましょう。
不動産投資は、事業のひとつとして認められています。そのため、不動産事業にかかるさまざまな費用を経費計上することができます。具体的には、次のようなものを経費にできます。
・固定資産税・不動産取得税などの税金
・管理会社へ払う管理費
・ローンの金利
・不動産経営に関わる交通費・飲食代
・減価償却費
一方、不動産投資の収入は、主に次の3点です。
・毎月の家賃収入
・更新料
・共益費
個人の場合、家賃収入等から必要経費を引いたものが、不動産所得です。そして、経費が収入を上回れば「赤字」ということになります。
法人の場合、本業の所得も不動産に係る所得もすべてまとめて「所得」として扱いますから、不動産投資によって赤字が発生した場合、別事業の黒字を相殺して、全体の課税所得を減らすことができます。結果、その年度の税負担を減らすことができる―というのが、不動産投資による節税の基本的な仕組みです。
(本原稿は『今日もガッチリ資産防衛――1円でも多く「会社と社長個人」にお金を残す方法』から一部抜粋、追加加筆したものです)