「オジサン、オバサンの自覚がない人」が口にするエピソード。「土曜日も学校がある」「駅の伝言板」あと1つは?
いまや空前の「大喜利ブーム」。大喜利のように「斜め上の発想を出す」というスキルは、「面接での一言」「LINEでのうまい返し」「意中の相手を口説く言葉」「新企画のアイデア」などに使える“万能スキル”でもある。そんな大喜利について、世界で初めて思考法をまとめた話題の著書『大喜利の考え方』では、「どうすれば面白い発想が出てくるのか」「どんな角度で物事を見ればいいのか」などを超わかりやすく伝えてくれている。まさに「面白い人の頭の中」が丸わかり。そこで、この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、大喜利的な思考法を詳しく解説する。(構成/種岡 健)

「オジサン、オバサンの自覚がない人」が口にするエピソード。「土曜日も学校がある」「駅の伝言板」あと1つは?Photo: Adobe Stock

「過去」を掘り返す

 冷静に面白い発想を繰り出す人の頭の中は、どんなふうなのか。

「お題を読んで何を考えているのか?」「どうやって回答を導いているのか?」

 出されたお題に対して、いかにフラットに物事を見ることができるか。それにより、回答の質が変わってきます。
 あなたの脳内に眠っている「素材」を外に解き放ちましょう。

 大事なことは、あなたの「恥ずかしかったこと」もネタになるということです。たとえば、

「過去に○○をやっていた人は、正直に言ってください」

 という聞き方をすると、いいネタがよく出てきます。
 そのときは恥ずかしいと思っていた行動も、過去のことになったら言えるのでしょうね。

「過去に『追っかけ』をやっていた人は、正直に言ってください」
「過去に『芸能人をマネた髪型』をやっていた人は、正直に言ってください」

 いまの家族に隠れてやっていたこと。当時の友達に言えなかったこと。
 そういうものを素材として思い出せれば、ぜひ公開してみましょう。
 たくさんの共感を呼ぶはずです。
 ここでは、日記をつけていた人がトクをすると思います。過去の詳細なエピソードはネタの宝庫なんですよね。

 また、「これを覚えている人は『オジサン・オバサン』です」などの聞き方も、反応がいいです。

「土曜日も学校の授業があって大変だったよね~」
「スマホがないから駅で待ち合わせするときは伝言板があってさ~」
「カップルが喧嘩したらケータイを逆に折る『逆パカ』をしてたよね~」

 というような過去の話が、人は大好きです。どうりで、みんな成長しないはずですね。

(本稿は、『大喜利の考え方』から一部抜粋した内容です。)

「オジサン、オバサンの自覚がない人」が口にするエピソード。「土曜日も学校がある」「駅の伝言板」あと1つは?坊主(ぼうず)ポケモンGOのやりすぎで坊主バーをクビになった僧侶
日本一の大喜利アカウント
X(旧Twitter)は、2024年1月現在で190万フォロワーを突破。元々、「2ちゃんねる」が大好きで、「匿名で面白い回答をする人がたくさんいる!」ということに衝撃を受け、Xでお題を出し続ける。これまで8年間365日、毎日欠かさず大喜利のお題を出題。累計で2万以上のお題を出し、数百万以上の回答を見てきた。昼は僧侶として働く、正真正銘の「お坊さん」でもある。また、都内に「虚無僧バー」「スジャータ」というBARを2軒経営しており、誰でも1日店長ができる店として、さまざまな有名人やインフルエンサーなどに店長を任せている。BARの名前の由来も仏教からとられている。『大喜利の考え方』(ダイヤモンド社)が初の著書。