ズビカ・モルさんの長男エイタンさん(22)は昨年10月7日、武装勢力に人質に取られたが、モルさんは、たとえ息子の解放につながるとしても、イスラム組織ハマスの存続を許すような停戦合意を支持することはできないと話す。8人の子の父親で、注意欠陥・多動性障害(ADHD)を抱える10代の若者のライフコーチを務めるモルさんは「私は息子のことを本当に心配している。しかし、これが国家的な問題であることを理解している。息子の命だけでなく、私の他の子どもたちや孫たちを含む、この国の何百万人もの人々のことを言っている」と語った。イスラエル南部に暮らすエラ・ベンアモ・アーガマンさんはこれとは対照的に、人質の解放が最優先されるべきだとの立場を示す。その結果、(パレスチナ自治区ガザにおける)ハマスの実効支配が続き、10月7日に侵略を受けた自身のコミュニティーが脅かされることになるとしても、その考えに変わりはないという。アーガマンさんは「彼ら(人質)を取り戻すための代償であれば、どんな内容でもそれは払うべき代償だ」と述べた。人質の中には、彼女の親しい友人の子どもたちもいる。