第一印象で、人を嫌いに
なってはいけないの?
精神科クリニックに併設のカウンセリングルームで10年以上、心理カウンセラーとして勤務した後、独立。現在はメールでのカウンセリングを中心に活動しながら、2021年より、悩みを抱える方たちに「気づき」を得てもらうことを目的としたTwitter(現X)での発信を開始する。メールでのカウンセリング、対面カウンセリングともにいつも予約がいっぱいで、現在も数ヵ月待ちの超人気カウンセラー。著書に『あなたはもう、自分のために生きていい』『悪いのは、あなたじゃない』(ともにダイヤモンド社)などがある。
X(旧Twitter) @Poche77085714 Instagram @poche_counselor
自分の気持ちをごまかして
誰かのことを「好き」と思い込むより、
正直に「嫌い」と思う方がいい。
嫌いな人にうっかり近づいて
自分を傷つけてしまうよりも、
ほどよく距離をとっておく方が
安全だから。
「なんか苦手」はすぐに
「やっぱり苦手」に変わる
「なんか苦手かも……」。そう思う相手は、付き合う時間が長くなるにつれ、「やっぱり苦手」に変わります。
「嫌いなタイプかも……」。そう思うような相手も、付き合う時間が長くなるにつれ、「やっぱり嫌い」という確信に変わっていきます。
人を見た目で判断すべきではないと言われますが、自分の身を守るために、第一印象で人を判断した方がいいこともあります。第一印象で抱く直感は、よく当たるからです。
あなたの直感は
過去の経験の蓄積
初めて会った相手に対して、私たちは無意識に「この人に近づいても大丈夫かどうか」を判断します。相手の情報がほとんどないなかで、見た目や仕草、言動などから、相手を直感で判断した結果が第一印象です。
「こういう人に苦労したな」とか「こういう人は苦手だったな」というように、過去の経験から相手を判断します。つまり直感は、これまでの経験の蓄積なのです。
だからこそ、あなたが誰かに抱いた直感と、周囲の人の評価が違うこともあります。
あなたが「あの人、なんか苦手」と感じたとしても、周囲の人が「あの人はいい人だよ」と言うこともあるでしょう。
でも、みんなにとっていい人が、あなたにとってもいい人とは限りません。
大切なのは、あなたにとっていい人かどうかです。