子どもが少し大きくなっても、親の悩みや不安は尽きません。今日もイヤな叱り方をしてしまったと、落ち込むことも……。きれいごとでは進まない子育てでうまく立ち回るために、23年間の小学校教師経験を含む40年超の実績のある教育評論家・親力アドバイザーの親野智可等:著『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)に頼ってみませんか。本連載では、多種多様な子どもたちとその保護者に向き合って生まれた「親がラク&子どもが伸びる」一石二鳥のテクニックを紹介していきます。
子どもの忘れ物に目くじらを立てない
大人になればほとんど改善する
日本の学校は子どもの持ち物が多すぎて、忘れ物をしやすい構造になっているのが現状です。
体育着や水着ならともかく、分度器やコンパスとか図工や習字の道具などもいちいち家庭から持ってこさせるので、忘れ物が多くなってしまうのです。
海外では学校側が用意するのが普通ですが、日本では業者との利害関係が絡んでいるせいもあり、家庭の自己負担が大きいのです。持ち運びする子どもの負担も大きいです。
半分以上は日本の学校の構造上の問題が原因ですから、子どもの忘れ物に目くじらを立てる必要はありません。大人になれば、ほとんどの場合は改善します。
※本稿は『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。