子供に必要な面積を知ろう
まず、1つの目安となるのは、今の居住中の家にこれから生まれる子供の必要面積(10~15㎡)を足す考え方です。一人暮らしをしていた家に、結婚を機になんとか二人で住んでます、二人でもそもそも限界ですという場合を除き、今ある程度快適に暮らしているのであればその面積から1部屋増えるような考え方を持ちましょう。
「ある程度快適に」というのは、人間どんな広さであっても、パーキンソンの法則によって、ものは溢れるからです。広くなったからと言って収納問題が簡単に解決するわけではないので注意しましょう。
また、おおむね賃貸住宅よりも分譲住宅のほうがグレードや構造、間取りの質が高いことが多いので(分譲賃貸や高級賃貸に住んでいる場合を除く)、実際見に行くと広く感じることもあるので内見は重要です。
ただ、将来二人子供はほしいから、二人分の部屋をと考えるのは注意が必要です。参考になるのは、国土交通省が定義している「健康で文化的な住生活を営む基礎として必要不可欠な住宅の面積」からもわかります。
この表の世帯人数ですが、次のように数えるように定義されています。
「世帯人数」の数え方
0~2歳児 0.25人
3~5歳児 0.5人
6~9歳児 0.75人
10歳児以上 1人
これからわかるように、10歳となって初めて一人分カウントです。将来生まれてくる子供のためにというのは子供が生まれてから10年後にやっと一人分の広さが必要という計算になるため、二人目が生まれるからさらに1部屋分確保しておこうというのは時期尚早なのがわかります。