神戸空港国際線はスカイマーク&FDAがカギになる!関西空港は大規模改装で「充実度」トップへリニューアルされた関西空港 Photo by N.S.

関空は大規模リニューアルで充実度トップへ

 インバウンド客に対応すべく容量拡大に向けた関西空港のリニューアル工事は、コロナ禍でほとんど人がいなかった21年5月から、約700億円を投じて始まった。19年に開業した中部空港第2ターミナルの建設費が80億円、20年に完了した伊丹空港の50年ぶりの大改装が223億円、24年に新設した南紀白浜空港国際線ターミナルが16億円をかけた規模であることと比較すると、かなりの投資額だということが分かる。

 リニューアルした国際線エリアは、制限エリア内のターミナル中央部にウォークスルー型の免税店ができ、一般エリアにも「551HORAI」など有名飲食店がオープンしている。以前は南北に細長く免税店が連なっていて買い物するのにやたら歩かされたのだが、改装によって中央部に店舗が集中し非常に便利になった。内装の雰囲気は、同じく関西エアポートが運営する伊丹空港と似ていて、明るく視認性があり清潔感が増した。

 一方、割を食っているのが国内線エリアだ。それまで中央部に位置していたが、端にずれたため搭乗ゲートからの導線がずいぶんと長くなり、歩かされるようになった。ラウンジはANAとJALの共同となり、個性が減った。

 全ての工事が終わるのは26年秋で、国際線エリアの商業施設はさらに拡大する予定だ。空港内の充実度でいえばおそらく国内トップ、規模でいえば韓国の仁川空港に匹敵することになるだろう。空港容量も4000万人まで増える予定だ。