『英語スピーキングテスト「自由回答問題」で断然有利!覚えておきたい“2つのテンプレ”』に続く後編。企業では採用基準や昇進・社内研修に「スピーキングテスト」を活用する例が急増している。対策が難しい自由回答問題でハイスコアを獲得するための具体的な方法を紹介する。この訓練をすることで、ビジネスシーンで通用する英会話力を磨くこともできる。【前後編の後編】(パタプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)
英語を本当に話せる人と話せない人の違いは?
英語を話せるようになるための正しいプロセスは、決してラクではない。けれど、TOEIC L&R テストで800点程度を取った人なら、その道のりのかなりの部分をすでにカバーしたと自信を持っていい。
ただし、本当に話せるようになるには、これまでの英語学習とは異なるアプローチが必要だ。TOEIC L&Rで行なってきたことが「学習」なら、話せるために行なうのは「トレーニング」である。スポーツや楽器演奏に習熟するのと似ていて、頭で分かっていることを体が覚え込むまで何度も反復練習する。この努力が、英語を本当に話せる人と話せない人の違いを生む。
これまでのスピーキングテストの自由回答問題対策は、参考書の模範解答を大量に覚えて応用練習し、幾多のトピックに即興で答えたものをオンライン英会話講師などに直してもらうといったものだった。この基本は変わらないものの、生成AIのChatGPTを活用することで、より効率的に、楽しみながらトレーニングを進めていくことが可能だ。
英語を話せるようになる正しいプロセスとは?
英語が話せるようになる正しいプロセスとは、大量インプット⇔自動化⇔アウトプットの3ステップを行き来することにある。
(注)各ステップは明確に分かれているわけではなく、インプットと自動化、自動化とアウトプットは重なり合いながら進んでいく
それでは、何を大量インプットすればいいのか? まず、スピーキングテスト向けに最適化したインプットする素材(文字と音源)を準備することから始めよう。次に、自動化とアウトプットを楽しく効率的に行う方法を解説する。