ソニーのエンタメ事業、コンテンツをフル活用へPhoto:Costfoto/gettyimages

 ソニーはウォークマンからプレイステーション(PS)まで、顧客に娯楽コンテンツを届けるツールで有名だ。しかし、78年の歴史を持つ同社の収入源として「娯楽コンテンツの製作」の重要性が一段と高まりつつある。

 こうした変化は過去10年間続いてきたが、その要素はずっと前からあった。ソニーは家庭用ゲームで市場のリーダーであることに加え、ハリウッドのスタジオや主要な音楽レーベルを傘下に持つ。同社は過去6年間、コンテンツ製作を強化するために1兆5000億円を投じてきた。例えば、2022年にゲーム開発スタジオのバンジーを36億ドル(約5650億円)で買収し、2021年には米通信大手 AT&T からアニメ配信会社クランチロールを12億ドルで買収した。