米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の利下げへのアプローチ、すなわちインフレ率が低下し続けるとの予測に基づくアプローチは、「信頼せよ、されど検証せよ」の一言で言い表せる。  FRBは12日、政策金利を据え置いた。しかも、先週利下げを開始したカナダ銀行(中央銀行)や欧州中央銀行(ECB)のように早期利下げに備えている形跡はほぼ見られなかった。  FRB高官の大半は、年内残り4回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを1回か2回行う可能性があると予測し、9月以降の利下げ開始を示唆した。