佐藤優が伝授する
「カラオケで座るべき場所」とは?

 とはいえ、そうした人たちとの距離感が近くなりすぎて、頻繁に飲み会に誘われるようになっては元も子もありません。おカネもかかるし、時間ももったいない。お酒を飲んでばかりいると頭も回らなくなります。

 なので、社内での飲み会は、3回のうち2回は断っても大丈夫です。残りの1回に参加する際は、2次会まで付き合いつつも、途中でうまく切り上げる処世術を駆使して、時間を有効に使ってください。

 処世術の具体例としては、もし2次会がカラオケボックスだった場合は、必ず出口に近い席を取りましょう。そして、「歌います!」と早いうちに手を挙げる。周囲の好みと被らないよう配慮しつつ、サッと2曲か3曲を歌う。ひとしきり盛り上げると、スーッと部屋から逃げる。これでおしまいです。

 早抜けしたことは意外と気付かれないですし、序盤に何曲か歌っていると「その場にいた」ということは覚えられているので、目上の人たちに「付き合いが悪いヤツ」だとは思われません。

 ビジネスの世界を見てみると、こうした処世術を駆使している人は結構多いですよ。社会人として生き残っていく上では、ちょっとした「ズルさ」も必要です。