公務員 970人が明かす危機#18Photo:NicolasMcComber/gettyimages

地方公務員598人のアンケートの回答から明らかになった「働きがい」と「政策立案能力」の自己評価をまとめた二つの都道府県ランキングを初公開する。志を持って入庁した職員たちの中には、役所の古い体質に疑問を感じている者も少なくない。慣例にただ従う風土にモチベーションを失う職員もいる。特集『公務員970人が明かす“危機”の真相』の#18では、都道府県職員の働きがいを奪う「病根」に迫る。(ダイヤモンド編集部 猪股修平)

地域のために地方公務員になったが…
ハラスメントでやりがいを搾取される人も

 記者が取材した都道府県職員は総じて「地元や好きな地域のために働きたい」との思いで職務に励んでいる。だが、ハラスメントなど外的な要因で「やりがい搾取」の被害に遭う職員も決して少なくない。

 ダイヤモンド編集部は、独自に実施した公務員アンケート(下図参照)で、「公務員の仕事にやりがいがあると思うか」「都道府県の政策立案能力をどう評価しているか」を聞き、ランキングを作成した。

 次ページでは、職員の声から明らかになった「働きがい」と「政策立案能力」の自己評価をまとめた二つの都道府県ランキングを発表する。