子どもに何を言っても「ムリ」「できない」のマイナス思考→教育評論家の指摘する「諸悪の根源」がまさかだった!写真はイメージです Photo:PIXTA

「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』が6刷を迎えた(2024年7月16日現在)。今回は、著者の船津徹さんが子育てにまつわる「あるある」な悩みごとをズバッと回答する、特別企画をお届けする。

子育てQ&A

【Q】子どもに何を言っても「ムリ」「できない」という答えが返ってきてしまい、困っています。最初から「ムリ」と否定するマイナス思考をどうしたら止められますか?(※質問内容は、編集部で作成した架空のモデルケースです)

アンサーは?

A:原因は自分(親)かも……。

→まず親が「プラス思考」を心がけよう!

親のネガティブ思考は、子どもに“うつる”

 子どもは親の鏡です。家庭において、子どもは親の姿を見ながら成長するため、子どもの姿は親の影響が多いのす。

 子どもがマイナス思考である原因は、親がマイナス思考なのかもしれません。まずは親がネガティブ言葉を封印することから始めてみましょう

 ネガティブ言葉とは「悪口」「指示・命令」「否定」「批判」「ケチつけ」「嫌み」「愚痴」などです。特に子どもの前ではこのような言葉を極力使わないことを心がけてください。

 日常的に親がネガティブ言葉を使っていると、それを聞いている子どもも無意識に真似するようになります。

 一番いけないのがパートナーへの悪口です。

「家事を手伝わない」「稼ぎが悪い」「子育てに協力しない」「子どもの教育がなってない」「しつけができていない」など、パートナーの悪口を言うと、子どもも同じように友だちの悪口を言ったり、人のせいにしたり、ウソを平気でつくようになります。

 また「指示・命令」が多いと、子どもは自主的なやる気を失っていき、指示待ち人間になりがちなので注意が必要です。

 起きなさい、顔を洗いなさい、歯を磨きなさい、きれいに食べなさい、残さないで食べなさい、教科書は持った?宿題はやった?早くしなさい!など、子どもにかける言葉が指示・命令ばかりになっている人は注意が必要です。

 もちろん親は子どものためを思って注意しているのですが、子どもの側は「信用されていない」と感じるのです。

 子どもは失敗の数だけ多くを学ぶことができます。遅刻したり、宿題を忘れて恥ずかしい思いをする経験も必要なのです。あえて親は口を出さずに子どもの選択にゆだねてみましょう。親が手綱を緩めると、子どもは案外自分でしっかり行動できるようになるものです。

 最初は1日で構いません。ネガティブ言葉を封印してみましょう。そして、代わりにポジティブ言葉を増やしてみてください。

 ポジティブ言葉とは「ほめる」「認める」「受け入れる」「励ます」です。自分で起きてえらいね、自分で歯磨きできてえらいね、たくさん食べてくれて嬉しいよ、いつも○○が元気で嬉しいよ、学校の準備が一人できてすごいね、あいさつできてえらいね、という要領です。

 子どもの表情がみるみる明るくなりやる気に溢れてくるはずです。即効性がありますのでぜひお試しください。

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子どもに何を言っても「ムリ」「できない」のマイナス思考→教育評論家の指摘する「諸悪の根源」がまさかだった!ピッタリの習い事は子どもの強みを育てる最高のチャンス!『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より
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子育て成功のカギは「強み育て」にある

子どもに何を言っても「ムリ」「できない」のマイナス思考→教育評論家の指摘する「諸悪の根源」がまさかだった!「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。