東京IC~名古屋ICでは、最大2200円の差が付く

 これを休日割引と同じく、東名高速道路(東名)の東京IC~名古屋ICで比べてみましょう。

 東名の東京ICには料金所はなく、流入の時刻判定は名古屋方面に7km弱走った東京料金所で行います。この東京料金所を午前3時59分に通過すると、深夜割引が適用され、通行料金は5120円となります。しかし午前4時を回ってしまうと、深夜割引の適用外になってしまいます。

 もしこれが休日であれば、先の例のとおり休日割引の適用で5400円となり、その差額は280円と、それほど大きくはなりません。しかし平日の通行料金は7320円で、2200円もの差が付くことになります。

図表:深夜割引料金例深夜割引は、わずかな時間の差で「割引なし」「30%割引」の明暗が分かれる。大都市近郊区間も含む全路線が対象となるため、平日の長距離ドライブの場合は大いに利用価値がある 出典:NEXCO中日本 拡大画像表示

 逆に、名古屋ICを夜の時間帯に流入し、東京ICまで走る場合はどうでしょうか。

 この走行で、東京料金所を午前0時を回った時間に通過すれば、深夜割引が適用されます。しかし通過がわずかに早い午後11時59分では、適用外となるのです。

 ただ実際は、午前0時前の上り線東京料金所の手前は深夜割引の適用を受けるための「0時待ち」のクルマ(主に長距離トラック)による本線上でのノロノロ運転や停車が常態化しており、11時59分に通過することは事実上不可能となっています。