起点/終点に本線料金所がある高速道路は要注意

 なお休日割引では、その適用条件が「土日祝日」というゆるいものであるため、出発時刻や帰着時刻にはそれほど気を使う必要はありません。また休日と平日をまたぐ場合は必然的に深夜割引の適用時間帯となるため、わずかな時間の差により通行料金に大きな差が出ることはありません。

 しかし深夜割引については、その条件が「午前0時~午前4時」とシビアなことから、平日はこうした料金所通過のわずかな時間の差が数千円の違いになってしまいます。そのため、利用を考える上では「どこで流入/流出時刻を判定するのか」を知ることが重要になってきます。

 つまりある意味、休日割引は「ETCを使う人と使わない人に生まれる料金差」ですが、深夜割引は「ETCを使う人同士にも生まれる料金差」であるとも言えるでしょう。

 このように通過時間の判定という観点からは、入口/出口ゲートにETCのアンテナを備える一般のICでは、大きな問題はありません。しかし先に挙げた東名高速道路など、起点/終点に本線料金所がある高速道路は要注意です。