正解:
C社ーJR東海
D社ーJT
E社ーNTT
F社ー東京電力HD
高配当利回りを狙った長期投資をするならどの銘柄?
新幹線事業は、利益率が高いことに加え、成長性も見込める有望事業です。
ただし、JR東海は配当利回りが低いので、高配当利回り株としての投資対象にはなりません。
JR東海への投資を考える際に注意が必要なのは、リニア中央新幹線の工事が静岡県でストップしていることです。
当初は開業時期を、品川―名古屋間が2027年、大阪までを2037年としていましたが、2027年の品川―名古屋間開業は間に合わないと断念しました。
大阪までつながれば、東海道新幹線の補完だけでなく航空の代替需要が盛り上がる期待もあります。さらに、将来的には、リニア新幹線事業の海外展開も考えられます。
JTとNTTは、配当利回りと利益率が高い
JTは配当利回りが高く、利益率も高いので、高配当投資の候補となります。
ただし、不安材料が2つあります。それは、同社のロシア事業の先行きと、次世代タバコのシェア争いです。
ロシア経済と日米欧経済の分断が深まる中で、ロシア事業から撤退を余儀なくされる場合には、JTに大きな減損が発生して、減配になるリスクもあります。
また、次世代タバコで米フィリップモリスの「アイコス」に競り負けていることも不安材料です。
NTTは営業利益率が高く、配当利回りも魅力的で、長期投資の対象として良いと判断しています(2024年5月時点)。
東京電力HDは無配で、配当利回りで投資する対象とはなりません。
(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)