「髪の毛にはワカメがいい」
は本当ですか?

「海藻は髪にいい」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、残念ながら海藻は発毛に直接的な影響はありません。ワカメに多く含まれているミネラルである「ヨウ素」は、代謝を高める働きはありますが、髪そのものをつくるわけではありません。

 髪の主成分はタンパク質です。タンパク質を充分に取らないと、健康な髪は作られません。また、ビタミン、ミネラルも必要です。

 髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質で成り立っており、艶やコシがある髪をつくるには、まずタンパク質を取ることが必須です。

 タンパク質は肉や魚、卵、大豆、大豆製品などに多く含まれています。その中でもケラチンの生成を助ける「メチオニン」というアミノ酸を多く含む肉や魚がおすすめです。

 肉の脂は取り過ぎると皮脂の分泌が増え、毛根を詰まらせる原因になりますので、鶏ならむね肉やささみ肉、牛ならヒレなどの赤身肉を選んで食べましょう。

 魚はサバやサンマ、アジなどの青背の魚を選ぶと、良質な脂質であるDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸も一緒に取ることができ、血流を促し、しっかりと毛根まで栄養が行きわたるようになります。

 1日3食で必ずタンパク質を取り入れ、足りない場合は、間食にヨーグルトやチーズ、ゆで卵などをメニューに加えるとよいでしょう。