ACCに頼りすぎると
逆効果になる場面も!?

 これを避けるには、あらかじめ車間距離を長めに設定しておくといいのですが、そうすると今度は自車の前に車線変更して入ってくるクルマが増えます。目の前のクルマとの車間距離を維持しようとしてACCが作動し、自車が減速することもあります。

 ACCの仕組みによっては、自車が減速したあとに車線変更をすると、設定速度に戻すために強い加速をする場合もあります。空いている高速道路では、ACCを使うと燃費が良くなるのですが、ある程度通行量が増えてくると、このように燃費のいい制御ができないこともあります。場面によって上手に利用していくことが大切です。

 気になる方は、メーターパネルにある燃費表示計で「瞬間燃費」を確認し、ACCに任せるべきか否かを判断してみてください。ガソリンスタンドの件などにも共通していますが、燃費向上においては特定の手法にこだわり過ぎず、バランス感覚を持って運転することが重要です。