正解は、①買い。

売買高増加を伴う株価急上昇は「買いシグナル」

 B社は実在の会社で、この後、株価は2,000円以上まで上昇します。

 株価チャートを見ると、売買高が大幅に増加しつつ、株価が急上昇しています。

 たくさんの投資家が「今こそ買い」と考えて買っていることがわかります。

 株価はまだ536円と低い水準なので、ついていっても面白いと思います。

 経営刷新で不正会計を乗り越え、再び成長企業として期待できるようになってきたと考えられます。

過去の買い値や売り値は忘れる

 過去に500円で売っているので、過去の売り値より高いところでは買えないと思った方もいるかもしれません。

 株価は既に536円まで上昇しているので、「500円まで下がったら買い」と思いませんでしたか?

 初心者は、過去の買い値や売り値にこだわって、投資判断を誤ることがあります。

 過去の買い値や売り値は忘れて、今の株価で買うべきか売るべきかだけ考えるようにしましょう。それが上級者への道です。

テクニカルの売買シグナルは必ず当たるとは限らない

 チャートに売りシグナルや買いシグナルが出ていないかを見ることは大切です。

 ただし、シグナル通りに売買したからといって、必ず株価がシグナル通りに動くとは限りません。

 テクニカル分析で売買シグナルと言われるものは、当たる確率が7割あれば立派なものです。外れる確率も3割くらいはあるわけです。

 それでも、ファンダメンタルズだけではなく、チャートも観察して、勝率を少しでも高める努力はすべきです。

(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)