未だにテレビなどでは、スパルタコーチと共に罵倒を浴びながらダイエットする内容の番組があったりしますが、「それが1番効果があるから」ではなく「ストーリーとして面白いから」。観ていて満足感があるかどうかに焦点が当てられているのです。

 モチベーションが続かない根本の原因は、だらしない性格ではなく、自分に合っていないダイエットの「方法」、さらには「目標」を選んでいることにあります

 人は、子供・大人に限らず、好きなことや楽しいことなど、自分の性格やライフスタイルに合っていることを選べば、放っておいても自然と続けたくなるものです。つまりモチベーションが続かないのは、やると決めたことが自分の「性格」「ライフスタイル」、もっといえば「体質」に合っていないサインであり、どこかから拾ってきたアイデアを「このやり方が自分にも効くに違いない!」と押し付けて息苦しくなっている証拠なのです。

 最新医療も科学も、自分だけの正解を見つけるための参考書にすぎません。そのまま自分に当てはめていい模範解答として扱うのをやめて、「あなたに合っているかどうか」を確かめる時間を持ちましょう

「やる理由」なくして
「やる気」は起こらない

 モチベーションという言葉には「動機」「やる気」という意味があります。つまり「モチベーションが続かない」というのは「やる気がなくなってしまった」「動機がなくなってしまった」状況のこと。表面上ではやる気も動機もはっきりしていそうな場合でも、どこかで認識のズレが生じている可能性があるので、あなたがダイエットをやる理由「Why?」を深く掘って理解することが大切です。

 まず、「なぜその目標でダイエットをするのか?」の「Why?」について考えてみましょう。「Why?」の答えを探す際に、英語ではよく「want」と「need」を区別して考えます。

 wantはただ単に「やりたい」で緊急性は低いもの。一方でneedは、自分が生きるために必要としていることで「やる以外の選択肢がない」という状態のものです。