早大生はコンサル、ベンダー
慶大生はメガバンク、総合商社

 早大生が注目している企業ランキングでは、1位NTTデータ、2位アクセンチュア、3位野村総合研究所という結果になった。

 ベイカレント・コンサルティング、アビームコンサルティングなどのコンサルティング企業、富士通や日本アイ・ビー・エム、日本電気(NEC)といったベンダーが上位に来ているのが特徴的だ。

 一方、慶大生の注目企業は1位アクセンチュア、2位三菱商事、3位三菱UFJ銀行だった。

 全体的に早大生と似ているが、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などメガバンクの方がコンサルティング企業よりも上位に来ているのが特徴。また、伊藤忠商事や三井物産などの総合商社が入っているのが早稲田大学とは異なる。電通、博報堂といった大手広告代理店も比較的注目されている。

 それでは、早大生と慶大生が注目する企業には、どのような働きがいや成長環境があるのか、実際に新卒入社した社員のクチコミ(原文ママ)を見てみよう。

「豊富な研修があるため、文系未経験でも多くのことを学べる。研修も大学の講義に比べて、はるかにサポート体制が手厚い。7.8人の生徒に講師が一人つく場合もあり、非情報系でもIT分野でキャリアを築きやすい。管理職でも非情報系を多く目にするのはそのためかもしれない」(開発、男性、NTTデータ)

「お客様との関わり合いが深く、直接、笑顔が見れたり、感謝の言葉を言ってもらえるので、やりがいを感じやすい環境である。逆も然りで、悪い点も直接、伝えてもらえるので、改善や課題解決に繋げやすい。そのおかげで、成果も出しやすく、妥当な評価をもらえる、非常に、ありがたい環境である」(総合職、女性、三菱UFJ銀行)

「顧客が大手企業や自治体であることが多く、場合によっては全国に報道があるような影響力の大きな案件を任されることもあるため、そういった点にやりがいを感じることもあるかと思う。また会社のネームバリューがあるため、新規訪問の際にまず話を聞いてもらえる可能性が高い点はメリットであり、会社の名前を背負っているというやりがいでもあるかと思う」(エンジニア、男性、富士通)

「意欲と実力がある人には若手でも色々と任せてもらえる。社内公募の制度もあり、ビジネス領域も多岐にわたることから、現在の部署が合わないと感じてもキャリアチェンジのチャンスは多くあると思う」(営業、女性、伊藤忠商事)