メルセデス・ベンツのEVオーナー、走行距離に不満なし

 メルセデス・ベンツはどのモデルでも日常走行やロングドライブを楽しむのに十分な一充電走行距離を達成。EQAで591km、3列シートのEQBで557km、今回試乗したEQSは700km(いずれもWLTCモード)になります。

2024年4月にマイナーチェンジしたEQA2024年4月にマイナーチェンジしたEQA

 私はメルセデス・ベンツのEVオーナーを取材する機会が多いのですが、走行距離に対する不満はまず出てきません。

 EQAオーナーは仕事でクルマを使っていましたが、数百kmの走行で不安を感じることはなし。仕事が終わった後は自宅近くの峠で走りを楽しんでいると話していました。

 EQBオーナーはマンション住まいで自宅に充電設備を設置できないと話していましたが、ここ2年ほどで充電設備がかなり増えたので充電で困ることはまずないと言います。もちろん自宅でプラグを差しっぱなしにしておける環境ではないので、充電をしに出かける時間を作る必要があるものの、「急速充電なら30分程度。モバイルPCを持っていってメールなどをしていると、あっという間に時間が経つので大変とは思わない」と言います。

 WLTCモードで700kmを達成したEQSのオーナーは実家までの往復500kmに加えて実家周辺をクルマで走っても一度も充電せず自宅に戻れるので、「最近は外出先の充電環境がよくなったからEVに乗るのが本当に楽になったという話を聞くが、自分の乗り方だとまず外出先で充電することがないので、利便性を実感できない」と話していました。

充電スタンド充電スタンドも増えてきているので、旅先で焦ることも少なくなりました(写真AC)