シュッとして未来感のある外観、操作はすべてタッチパネル

 外観の印象を一言で表すと「シュッとしている」となろうか。

 未来的で先進的で、一つの塊(かたまり)のようなデザイン。ICEのSクラスのような強い押し出し感を、あえて抑えている印象だ。

 室内に入りシートに座る。ダッシュボード全面がガラス張り。その幅は141cmもあるという。大きな1枚ガラスの中には、3枚のディスプレイが配されている。ドライバーの前には12.3インチの液晶が、中央には17.7インチの有機ELが、そして、助手席の前には12.3インチの有機ELがそれぞれ置かれている。スイッチ類は見当たらず、全ての操作をタッチパネルで行うようになっている。

ダッシュボード全面、大きなガラス張りダッシュボード全面、大きなガラス張り Photo by F.Y.

 格好はいいのだが、パネル操作はどうもなぁ……押せたのか押せていないのか分からないし……というご同輩。分かります。私も同じです。カチカチ動く物理スイッチのほうが、分かりやすくていいですよね。

 でもご安心を。中央と助手席側のディスプレイは、触れるとブルッと反応するハプティクス(Haptics)が採用されている。押したら押したと分かる触感フィードバック式だ。これは非常に具合がいい。

 1枚ガラスの左右にはジェットエンジンのタービンブレードを模したエアコン吹出口が配されている。