〈銀行業〉
銘柄:三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)  
コメント:リーマンショック期には赤字に転落しましたが、それ以降は利益を出し、増配を継続的に実施しています。マイナス金利時においては業績に悪影響を及ぼしましたが、構造改革により利益を出し続けました。今後、日本が金利のある世界になる中で更に利益を高め、株主還元を増加してくれることに期待です。

〈商社〉
銘柄:伊藤忠商事(8001)、三菱商事(8058)
コメント:総合商社は現状投資会社と言えます。潤沢なキャッシュ・フローを駆使して世界中で投資案件を見つけ、利益を出し還元しています。円高や経済不安が起きれば株価や利益は一時的に落ち込みますが、その分、将来の投資案件への種まきを実施しやすくなるでしょう。非資源の伊藤忠、資源の三菱とすみ分けできるため、双方又は好きな一方の企業の株を買えば良いと思います。

〈通信キャリア〉
銘柄:日本電信電話(9432)、KDDI(9433)
コメント:通信は人の生活に欠かせないものとなっています。その中で安定的な利益を生み出しながら、非通信の利益を伸ばすために各企業積極的な投資、経済圏の拡大、技術革新に取り組んでいます。今後も引き続き高水準の利益、そして株主還元実施に期待可能です。

〈保険〉
銘柄:東京海上ホールディングス(8766)、MS&AD(8725)
コメント:保険、特に損保は人や企業が活動して行くうえで不可欠のものです。サービスを提供する前に保険料としてキャッシュが手に入るので、それを投資に回すことで利益を生み出します。保険料の値上げも実施しやすいため、インフレにも対応可能です。現在は政策保有株式を順次削減していますが、それによる株主還元にも期待が膨らみます。

配当太郎(はいとう・たろう)
投資家。学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て配当株投資に目覚める。大型株中心に投資し、保有銘柄の9割は年々増える「増配銘柄」が占める。毎日、配当株投資に関する情報を発信し、Xのフォロワーは15万人超。著書に『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』、『新NISAで始める! 年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(いずれもクロスメディア・パブリッシング)がある。