ホンダ「N-BOX」や日産「ルークス」と比べても
車両価格231万7700円は“値ごろ感”がある!

 では、インプレッションに入っていこう。筆者が21年に第4世代ソリオのマイルドハイブリッドモデルを1200kmロードテストした時、「利便性、快適性、経済性のバランスが非常に優れている」「生活必需品としてはほぼ理想的な仕上がり」という印象だった。

 傑出した部分はないが、大きな失点の要素も見当たらず、お値段を考えるとケチの付けようがない。軽自動車ではホンダの第2世代「N-BOX」がウェルバランスを武器に国内自動車マーケットの総合ベストセラーとなっていたが、ソリオの使用感はさながらN-BOXの上位互換の如し、であった。

 それらの美点を継承しつつ、燃費のさらなる向上を狙ったストロングハイブリッド版。経済性に関してはマイルドハイブリッドに対して明確なアドバンテージを示した。

 足まわりのセッティング変更でマイルドハイブリッド版の絶妙さはやや失われたものの、操縦性や乗り心地も全般的に良好。巧みな空間設計も健在だった。

 車両価格231万7700円は、N-BOXカスタムや日産自動車「ルークスハイウェイスター」のターボモデルとほぼ同水準。バジェット感は素晴らしい、の一言である。