軽のスーパーハイトワゴンと比べると
燃費メリットはそれほど大きくない

 28.3km/lの第3レグは、エアコンを使用しつつも燃費を意識して走行した。一定速度で走るときになるべくエンジンがかからないようにしたり、前方の交通状況を先読みしてフットブレーキによる減速を極力減らしたりした。行程の3分の1はアップダウンのある山岳路で、それがなければリッター30kmくらいは十分にクリアできるという感触だった。

 帰路の第6レグは、ほぼ同じルートを逆方向に走るというもので、燃費を気にせずハイペースで走るとこんなものである。

 最近は軽自動車のスーパーハイトワゴンも燃費が劇的に向上しているため、それらと比較すると燃費メリットはそれほど大きくない。ソリオ バンディット ハイブリッドの利点は、燃料タンク容量が軽自動車の27リットルに対して36リットルと大きく、そのぶん足が長いこと。最長無給油区間の第1レグは28.13リットルで、残量警告灯も未点灯であった。そこからさらに6リットル使った場合、航続距離は780kmという計算になる。

 ただ、マイルド版との差分はそれほど大きくない。マイルド版の1200kmロードテストでは新東名、新名神などをピシピシと走った往路が18.1km/l、一部を除き速度が低めのバイパスを主体に走った復路が22.0km/lだった。それに対して明確な優位性を示すためにはあと1割、長距離走行時でコンスタントに25km/lを出せるようにしていきたいところだ。