動力性能・質感は?
すーっとスピードが乗り気持ち良い

 ストロング版の1.2リットルエンジンのスペックは、最高出力67kW(91馬力)、最大トルク118Nm(12.0kgm)。これはマイルド版や非ハイブリッド版と同一だ。

 ただし、マイルド版と違って幅広い速度域で電気モーターがアシストを行うため、巡航状態からスロットルをポンと踏んだときのフィールは明らかにストロング版が上だ。エンジンがうなりを上げずともすーっとスピードが乗る感じで大変気持ち良かった。

 しかし、全開加速においては絶対的な速さはない。静止状態から100km/hに達するまでのタイムは13.4秒。シングル自動クラッチ式ATは変速時にどうしても加速の切れ目が大きく出る。それが足を引っ張った格好である。

 全開時のシフトスケジュールは1速スタート後、40km/hで2速、70km/hで3速に入り、そのまま100km/h+αまで引っ張るというもので、変速なし、あるいは1回の中間加速ではモーターアシストの恩恵のほうが強く感じられる。

 また、変速時の加速の切れ目は出るが、シフトチェンジの間も電気モーターは駆動し続けているので、一般的な自動クラッチATのように加速がいちいち失われるようなギクシャクとしたフィールはほとんどなかった。