裏校や闇校が
長年存在し続けている要因は?

 結論から申し上げましょう。これは、あり得ることなのです。こうした塾・予備校で使われるテキストだけでなく、市販されている問題集やネット上にある例題集も、実際に学科試験に出る問題と同じものが見受けられます。

 では、どうやって試験問題を予測しているのか? その手法は明かされていません。それが返って、裏や闇という印象を強めているのでしょう。そして、「裏校や闇校を経由すれば合格率が上がる!」という口コミこそ、そうした施設が長年存在し続けている要因です。

 そもそも運転免許の学科試験の出題は、道路交通法や道路車両運送法などの中から、運転するのに最低限知っておくべきことが選ばれています。なので、毎回そうそう違った問題が出題されるわけではないのです。

 また、学科試験の特徴として「ひっかけ問題」というものがあります。この手のものは、問題文をよく理解すれば正答できるものの、焦ったり早とちりしたりすると間違えてしまいがちです。闇校では、そうした頻出問題やひっかけ問題を含めて、試験前に徹底的に勉強するカリキュラムが組まれています。

 さらに言うと、学科試験は各都道府県公安委員会が行っているので「地域性がある」と言われています。市販の問題集は「全国共通」ですが、裏校では「その地域に則した問題を教えてくれる」と言われています。

 裏校での具体的な勉強方法は、ヘッドフォンを使って問題と解答を暗記します。その後、解説や模擬テストが行われる流れが一般的です。