運転に大切なのは
必要な知識の把握と心構え

 わざわざ試験場まで出向いて、わずかなミスで不合格となったら…。そうならないよう試験前には問題集で勉強し、教習所の自習室や自宅のパソコンで自習する人も多いことでしょう。それでも不安だという受験者にとって、裏校は「最後の仕上げ」をするための施設だと考えていいでしょう。

 では、裏校や闇校を経由して学科試験に合格した場合、果たして安全運転ができるといえるのでしょうか? 結論から言うと、大切なのは運転するのに必要な法規の知識を持っているかどうかであって、そのプロセスではありません。裏校や闇校を受けずに合格した人でも、免許を取った途端に学科試験で出た内容を忘れてしまったのでは意味がありません。

 免許更新の際には改正された法規などの説明を受けますが、ドライバーとして責任を持って安全運転するには、普段から新しい情報に対してアンテナを張っておくべきでしょう。道路交通法などは生活に直結する法規なので、改正時にはテレビやネットのニュースでも取りあげられる確率が高いものです。タイトルを見て面白くなさそうだと無視するのではなく、きちんと内容を把握しましょう。

 運転に関する法規は「知りませんでした」で済まされるものではありません。いわば、「知らないこと自体が罪になる」ものなのです。