「即レスがマナー」は何の根拠もない迷信?チャット&メールの上手な捨て方「ちょっとお電話よろしいでしょうか?」と一言SMSで送ってさっさと電話したほうが、お互いの認識のズレをその場で解消し、早く進められる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

今やチャットやメールは、情報を伝える手段として欠かせないものになっています。しかし、こうしたテキストベースのやり取りに過度に依存すると、かえって情報が混乱し、業務効率を落としてしまうこともあります。皆さんは、“必要以上”にチャットやメールのやり取りに時間を費やしていませんか? 本記事では、ストレスなく効率的に伝えるための方法を紹介します。※本稿は、戦略コンサルタントでデータサイエンティストの山本大平氏の著書『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。

「チャット」を捨てる
「テキストベース」の情報伝達に頼りすぎない

 皆さんは、毎日大量のチャットやメールのやり取りに圧迫されていませんか?

 一日を振り返ってみると、チャットやメールでのやり取りがあふれ、気づけば数十通のメッセージに対応しているということがあるのではないでしょうか。テキストでのやり取りは便利ですが、回数が増えすぎると、逆に情報の流れが滞って仕事が遅くなることだってしばしば。例えば、

「お疲れ様です、明日の会議に使えそうな資料のデータを送っていただけますか?」
→「どんなデータだよ、何の目的の資料だよ……」

「この問題、どうすればいいでしょうか?」
→「どの問題だよ、なんで俺に聞くんだよ……」

「田中部長、会議室の予約が済みましたが、さらに人が増えたりしますか?」
→「それ、先に聞いてくれよ……」

 こういったメッセージが、あなたのチャットの中で埋もれていませんか?

 いくら便利でも要領を得ないメッセージをされては逆に迷惑。しかし、チャットのみで要領よくコミュニケーションを取るのはじつは難しいものです。では、どうすればいいのでしょうか?