つまり結局のところ「ロケバスの中」で起きたことの真相は、斉藤容疑者と被害女性という当事者2人しかわからない。第三者があれやこれやと言ったところで、所詮は「藪の中」なのだ。

ジャンポケ斉藤、明日は我が身

 さて、こういうシビアな現実を聞くと、「オレもいつジャンポケ斉藤みたいになるかわからないな」と背筋が冷たくなっている、男性諸氏も多いのではないか。

 女性と密室で2人っきりになって、なんとなくそんなムードになってきたので、見つめ合って体に触れてみたところ特に嫌がるわけでもなく、相手もそういう行為を返してきたので、性交渉に及んだ。しかし後日、その女性が急に性的暴行を受けたと警察に被害を訴える。「一方的な行為ではなかった」と反論をしても、物証も目撃者もないこともあって結局、書類送検されて会社もクビ――。

 そんな恐ろしいシナリオが頭によぎって、これまで関係をもった女性たちと「性的同意」がちゃんとあったか、おそるおそるふり返っている男性もいるはずだ。