2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】#9Photo:PIXTA

AI(人工知能)の利用増加などを追い風に事業を伸長させてきた半導体・電子部品業界だが、実は、中国経済の低迷などにより成長の波に乗り遅れ、“危険水域”にあるメーカーが増えている。特集『2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】』の#9では、半導体・電子部品業界の倒産危険度ランキングワースト13社を大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

EV普及や中国経済の減速が直撃
危険水域に入った13社とは?

 AI(人工知能)の性能を決める「データセンター」向けの半導体や、EV(電気自動車)向けの電子部品の需要急増で日本のメーカーは大いに潤った。

 とりわけ半導体製造装置などを扱う東京エレクトロン、ディスコ、レーザーテックは、平均年収が20年で倍増するほど高収益なビジネスモデルを実現している。

 ところが、足元では中国経済の低迷の長期化やEVの販売の減速の影響が、コンデンサーや液晶パネルといった部品のメーカーを直撃。一部の企業の経営は“危険水域”に達している。

 次ページでは、半導体・電子部品業界の倒産危険度ランキングのワースト13社の顔触れを紹介する。国内液晶最大手のジャパンディスプレイ(JDI)が11位、大真空が6位、FDKが5位に入った。