好業績が目立つ自動車業界だが、その陰には赤字覚悟でも大手自動車メーカーに部品を提供するサプライヤーの涙ぐましい努力があった。特集『自動車・サプライヤー SOS』の#13では、自動車部品メーカー幹部ら250人の悲痛な叫びを紹介し、自動車産業の課題を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 宮井貴之)
「ボランティアだ!」「リスクを押し付けている!」
商習慣に苦しむサプライヤーの本音を大公開
ダイヤモンド編集部は、トヨタ自動車を頂点とするケイレツに代表される日本の自動車業界のサプライチェーンの持続可能性を調べるため、自動車メーカー取引先アンケートを実施し、合計251人から回答を得た。
本特集ではこれまで、トヨタ自動車やホンダ、日産自動車の下請けいじめの実態を明らかにしてきた。本稿では、「もはやボランティアだ」や「事業リスクを全てサプライヤーに押し付けている」といった、これまでの記事には盛り込み切れなかった不満の声や、自動車業界への提言などをまとめた。
次ページでは、自動車部品メーカー幹部ら250人の悲痛な叫びを全公開する。長期にわたり補修部品を供給し続けなければならない問題への不満や、サプライヤーからの自動車業界への提言などは、自動車メーカーが耳を傾けるべき価値のある意見だといえる。