「レッドスウィープ」期待で
トランプ・トレード再開
米大統領選の開票速報が日本時間11月6日朝から流れ始めると、米株価指数先物、米10年金利の上昇と共にドルが全般的に上昇。いわゆる「トランプ・トレード」が再開した。
ドル円は151円台から154.71円へ急上昇したほか、トランプ氏勝利の場合の関税引き上げ等で悪影響を受けやすい人民元、ユーロなども対ドルで下落した。
メキシコペソは関税引き上げに加えて不法移民問題でトランプ政権と対立するリスクが懸念され一時急落したが、6日NY時間は反発し元の水準を回復した。
7つの激戦州(ペンシルベニア19、ジョージア16、ノースカロライナ16、ミシガン15、アリゾナ11、ウィスコンシン10、ネバダ6)のうちジョージア、ノースカロライナでトランプ氏が勝利したほか、上院では共和党が過半数議席を確保し、下院でも共和党のリードが続いたため、市場は「レッドスウィープ」(共和党が大統領職、上下両院の過半数議席を全て確保)実現の確率が高まったと捉えた。また残りの激戦州全てでもトランプ氏がリードし、トランプ氏は一部メディアの当選確実報道を受けて事実上の勝利宣言を行った。