オシレーター系はダマシに注意

私のFXのトレード手法で一番特徴的なチャートが、RCIです。
 RCIはRank Correlation Indexの略で、日本語では「順位相関指数」と呼ばれます。相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを判断するオシレーター系のチャートで、-100から+100までの範囲を動きます

 計算方法は比較的簡単で、設定された期間内におけるレート(終値)について、時間の順番と価格(高い・低い)の順番がどれだけ一致しているかを見ます。たとえば、時間とともにレートが上昇していけば+100に近づき、逆に時間とともにレートが下がっていけば-100に近づきます。一般に、RCIが-100から-80くらいの水準から反発してくれば買いのサインと見なし、逆に+80から+100までの水準から反落してくれば売りのサインと見なします。

 ただ、オシレーター系のチャートに共通していえるのは、強いトレンドが発生すると上や下にはりついたまま機能しなくなることです。いわゆる「ダマシ」も多く、単独で使うのは危険です。そこでどうするかというと、3本のRCIを同時に表示するのです。私は、短期(9)、中期(26)、長期(52)の3本を使い、それぞれがどの水準にあるか、また方向はどうかという点をチェックします。

 なお、RCIが3本同時に表示できるかどうかはFX会社によって違いますので、確認してください。

3本の動きで総合的に判断

 いま述べたように、私はRCIを同時に3本表示します。期間の設定はそれぞれ短期が(9)、中期が(26)、長期が(52)です。 
 そして、この3本のRCIを、1日→4時間→1時間というように、長い時間軸から順に見ていきます

 特に重視するのは、RCI(9)が他の2本のRCIとどんな関係にあるかです。短い周期のアップダウンは短期(9)に現れ、やや長い周期のアップダウンは中期(26)、もっと長い周期のアップダウンは長期(52)に現れます。これら長さの異なるアップダウンの動きがどれだけ一致しているかで、勢いの強さを判断しようというわけです。

 日足や4時間足でRCI(9)だけが底近くで上向き、あるいは天井近くで下向きという場合、ある程度勢いはあるので1時間足で同方向へのトレードは「やや強気」といえます。逆に、反対方向のトレードは「やや弱気」です。
日足や4時間足でRCI(9)と(26)、あるいは(9)と(52)がともに底近くから上向きに反転(2重底の反転)、あるいは天井近くで下向きに反転(2重天井の反転)していれば、勢いはよりはっきりしています。1時間足で同方向へのトレードは「強気」、逆方向へのトレードは「要注意」となります。

 さらに、日足や4時間足でRCIが3本とも底近くで上向きに反転(3重底の反転)、あるいは天井近くで下向きに反転(3重天井の反転)していれば、トレンドの勢いはきわめて強いといえます。1時間足で同方向へのトレードは「超強気」、逆方向へのトレードは「NG(してはいけない)」と判断します。