「ネコ型ロボットが使えない…」
従業員の負担には課題も?
ひとことで言うと顧客が『至福のフレンチコース』を注文すると、従業員側の仕事がちょっと大変になるというのが提供する側の感覚のようです。
一番負担になるのは、一皿ひとさら、従業員が手で運んで提供して、その説明をしなければならないところのようです。
これはビジネスサイドの関係者がよく知っている事実ですが、ガストの業績はネコ型ロボットを店内に導入するといったDXの貢献で大きく改善されてきました。
少ない人数のシフトでも、配膳でネコ型ロボットが2人分ぐらいの戦力になってくれている分、忙しい店内はオペレーションがまわる状況になっています。他にもDXとしてタッチパネルでのオーダーや、セルフレジでの会計も武器になっています。
その前提で、今回、『至福のフレンチコース』だけは従業員がギャルソンないしはセルヴーズになりきってお客様に給仕をしなければならない。そのビジネスモデルが従業員の立場ではちょっと負担のご様子です。
特に私が直接体験したケースでは一度目のディナーの際の担当の女性従業員は日本語があまり得意ではない外国人の方でした。従来のガストのオペレーションであればそつなく問題なくこなせる方なのだと思いますが、料理の説明はちょっとつらそうに感じました。
「ファミレスの勝ち組=サイゼとロイホ」の
概念がひっくり返るかもしれない
さて、最後にファミレスのビジネスモデルとして今回のガストによる『至福のフレンチコース』の意義を考えてみたいと思います。