1909年11月19日、オーストリアのウィーンに生まれたピーター・ファーディナンド・ドラッカーは2009年11月、生誕100年を迎えた。“20世紀の知的巨人”“マネジメントの父”と称されるが、自らは社会生態学者と呼ばれることを望んだ。事実、現実を重んじ、そこから理論を導き、「未来の帰結」を予告する。特集『仕事に効く ドラッカー』(全14回)の#1ではドラッカー氏の理論の根底にあるものは何かを解説する。
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21世紀も生き続ける
ドラッカーの教え
ドラッカーは、“マネジメントを発明した経営学者”として、世界各国の企業経営者の“頭脳”“師”といった存在だが、現代社会を見据える最高の哲人という面も併せ持っている。
彼の旺盛な知的好奇心は、2~3年間、一つのジャンルを集中的に勉強し、それを70年以上続けるという探究の日々を支えてきた。