受けやすくなる「都市大等々力」「桐光学園」

 構内では男女別学の國學院大學久我山[1回]は、24年に162人が受けて3.12倍(23年3.14倍、22年3.66倍)と人気の入試回だが、10月の1割弱減から微減まで戻しており、25年も3倍を維持しそうだ。東京都市大学等々力[1回特選]は、104人が受験して2.6倍(23年2.85倍、22年2.8倍)だった。志望者数は2割減から1割減に戻したものの、25年は2倍台前半と受けやすくなりそうだ。

 公文国際学園[A]は、24年に139人が受けて2.04倍(23年1.57倍、22年1.63倍)と人気を増してきている。ところが、志望者数は半減前後が続いており、25年の2倍割れは確実だろう。かなり狙い目の入試回となりそうだ。24年の受験者数が100人に届かない八王子市にある帝京大学[1回]は、24年に74人が受けて2.11倍(23年2.48倍、22年1.97倍)だったが、10月の1割増から1割弱減、12月は微減と揺れ動いた。25年は2倍を保ちそうだ。

 ここからは中位校のEランクを見ていこう。1日午前に15校の入試回があるものの、志望者数100人以上と24年受験者数が100人以上はいずれも6校と限られる。受験者数のボリュームがダウンしていることもあるが、受験先が分散していたDランクと比べて、人気の差が顕著にうかがえる。

 まずは、24年に300人以上が受験した二つの男子校から見てみよう。日本大学豊山[1回]は311人が受けて2.49倍(23年3.21倍、22年3.78倍)と年々緩和傾向にある。10月に2割半減だった志望者数は1割減まで戻したが、他の日本大学系列校と同じく、25年も緩和しそうである。獨協[1回]は304人が受けて3.1倍(23年3.12倍、22年3.29倍)とこちらも少しずつ緩和している。志望者数は10月の1割弱減から戻して12月に微増となっており、25年は3倍を維持できそうだ。

 桐光学園[1回]の男子部は、174人が受験して2.07倍(23年2.18倍、22年2.6倍)とだいぶ受けやすい状況になっている。志望者数は10月の微減から1割弱減、12月には2割減と減少傾向が強まっており、25年には2倍を割って狙い目の入試回となりそうである。

 かえつ有明[2月1日午前2科・4科]は160人が受けて3.72倍(23年3.64倍、22年5.79倍)となかなかにハードな入試回だが、1割半減から12月に1割減まで戻したものの、25年は23年実績程度までは緩和しそうな状況にある。[2月1日午前思考力特待]は受験者数10人で5倍と小規模で、25年の予想は難しい。