職場の先輩が「病気の治療で休みがちになる」と告白→何と声を掛けたらいい?写真はイメージです Photo:PIXTA 

人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)

クイズ

 オフィスの自販機コーナーの前で、同じ部署の親しい先輩と二人っきりに。唐突に「私、病気の治療で来月からしばらくのあいだ休みがちになるけど、よろしくね」と言われた。

 いきなりのことで驚いて、思わず「ホントですか?」と返しそうになったが、それは明らかに不適切だ。心配と励ましの気持ちを伝えるには、どれが望ましいか?

(A)「そうなんですか。じっくり治してまたご活躍ください」
(B)「お元気そうなのに!何かの間違いなんじゃないですか?」
(C)「治療、がんばってください!ちなみにどこが悪いんですか?」

正解は……

A

◎ (A)「そうなんですか。じっくり治してまたご活躍ください」
△ (B)「お元気そうなのに!何かの間違いなんじゃないですか?」
× (C)「治療、がんばってください!ちなみにどこが悪いんですか?」

解説

 先輩は病気を受け止め、しっかり治療に取り組む覚悟を決めているからこそ、こうして教えてくれたに違いありません。どんな病気でも無闇にうろたえず、温かい言葉を返すのが大人の気遣いです。

 ここはAのように、治療がうまくいく前提で前向きな言葉をかけるのがベスト。Bは、限りなく×に近い△。本人が病気を受け止めているのに、疑いを抱くのは失礼です。

 Cは励ましの言葉をかけているのはいいとして、本人から話さない限り、病気の詳細を尋ねるのは絶対にタブー。自分の好奇心から、本人にとって極めてデリケートな領域に無神経に踏み込んでいくのは厳に慎みましょう。

職場の先輩が「病気の治療で休みがちになる」と告白→何と声を掛けたらいい?