人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
年末で満席の新幹線。3人掛けの通路側に自分、真ん中に赤ちゃん連れの母親が座っている。子どもがグズるたびに、母親が恐縮して謝りながら通路に出ていく。
赤ちゃんが泣くのは仕方ないし、子育てを応援したい気持ちはある。とはいえ「気にしなくていいですよ」と言うだけでは、助けにはならない。どう対処するのがベストか?
(B)またグズって立ち上がるときに「はい、よろこんで~!」と笑顔で告げる
(C)席に戻った母子に「次はここで泣かせとけばいいですよ」と言ってあげる
正解は……
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A
◎ (A)母子が戻ってきた時に「よかったら真ん中に移りましょうか」と提案する
× (B)またグズって立ち上がるときに「はい、よろこんで~!」と笑顔で告げる
× (C)席に戻った母子に「次はここで泣かせとけばいいですよ」と言ってあげる
解説
きっと満席の新幹線に母子で乗らざるを得ない理由があったのでしょう。どうすればいいのか戸惑う状況ですが、モジモジしていても助けたい気持ちは伝わりません。こういう場面で行動を起こす勇気を持てるのも、「大人の言い換え力」の大切な効能です。
Bは、ぜんぜん助けにならないどころか、責めているように受け止められかねません。Cも、完全にありがた迷惑。こっちに気をつかって、むしろ立ち上がりづらくなります。
ここはAの提案で、まずはこっちに対する気づかいを取り払ってあげましょう。その上で、にこやかに「子どもは泣くのが仕事ですから、ぜんぜんOKですよ」などと、母親の気持ちが少しでも楽になる声掛けをしてあげられたら、さらに完璧です。