【即バレ】成功するリーダーが部下の話を聞くときに絶対やらないこと写真はイメージです Photo:PIXTA

成功するリーダーと、失敗を重ねるダメなリーダー。その違いはどこにあるのでしょうか?実は、「人の話の聞き方」のちょっとした違いが成否を決めるのです。(小宮コンサルタンツ代表 小宮一慶)

「部下の話を聞くこと」は
リーダーの重要な仕事の一つ

 リーダーの仕事は多岐にわたりますが、大事な仕事の一つは部下の話を「聞く」ことです。

 松下幸之助さんは、部下と向き合って話を聞き、お互いに知恵を出し合う「衆知を集める」ことをとても大事にされていました。

 衆知を集めるためには、素直で謙虚な姿勢が必要なことは言うまでもありません。

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 リーダーともなれば、自分の考えを持っているものです。それでも、「もしかしたら(自分の考えは)間違っているのではないか」「他に、もっといい考えがあるのではないか」という気持ちで部下の話を聞くこと。そして最後は自分が持っている正しい原理原則に照らして判断するのです。

 正しい原理原則を学ぶには、3つのことが必要です。

「新聞の大きな記事を読む」(世間の関心に自分の関心を合わせる)、「経営の原理原則を学ぶ」、そして「何千年もの間、多くの人が正しいと言ってきたことを学ぶ」ことです。これらを紙一重の積み重ねで習慣化させることで、正しい判断基準を持てるようになります。

 冒頭で、衆知を集めるためには、素直で謙虚な姿勢が大事と書きましたが、聞く態度が大事です。

 当時の歴代の首相が困った時には話を聞きに行ったと言われる東洋哲学の大家の安岡正篤先生は「話の聞き方を見ているとその人物の練れ具合が分かる」とまでおっしゃっています。聞くというのはそれほど難しいことでもあるのです。