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味方を作るために
部下の歓心を買う必要はない
与えられたミッションをスムーズに遂行するために、リーダーは部下を味方につけたほうがことが進みやすいことは間違いありません。

小宮コンサルタンツ代表
リーダーに昇格した人の中にはその方法を見つけられず、試行錯誤しながら部下を率いている人もいると思います。
そもそも、リーダーに味方は必要なのでしょうか。
この答えはなかなか難しいものです。ピーター・ドラッカーは、「とっつきにくく気難しく、わがまま」なボスが、「しばしば誰よりも多くの人を育てる」「好かれている者よりも尊敬を集める」(ダイヤモンド社『マネジメント』)と言っています。リーダーには別の資質が求められるというのです。これはどういうことを意味しているのでしょうか。
話がそれてしまうので、別の資質についてはふれませんが、ドラッカー曰く、部下に好かれるため、味方になってもらうために歓心を買うような行動を取る必要はないというわけです。
さはさりながら、何かをやろうというときには味方となって助けてくれる部下がいた方が楽なことも事実。そこで重要なことは本当の意味での味方のつくり方です。