今や、3Dデータは1分で作れるようになった
時は流れて今は2025年。かつて、一般の人が3Dプリンタを使ってみたくても最大の難関だった3Dデータの作成が、生成AIでできるようになった。プロンプト、あるいは1枚の写真やイラストから簡単に3Dデータが作れる時代になったのだ。
3Dデータが生成できるAIにはいくつかの選択肢があるが、筆者は、Tripo3Dというサービスを利用している。無料プランでも月に600クレジットが与えられるので、ひと月あたり、プロンプトから(1回あたり60クレジット)なら10回、イメージから(一回あたり25クレジット)ならば24回の生成が可能だ。
筆者はTripo3Dで、イメージからの3Dデータ生成をよく行っている。プロンプトからの直接生成では何が出てくるかを事前に把握できないのに対して、別の画像生成AIでイメージを固めてから3D化するほうが的確なデータが得られやすく、クレジットの無駄遣いを防げるためだ。
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筆者は普段、3Dプリンタで教材や実用パーツ、あるいは知人やその子どもたちのための肖像や玩具や楽器を出力することが多く、アニメ的なフィギュアを作ることはないのだが、ここでは分かりやすく架空のゲームキャラクター的なものを実体化してみた。
まず、ChatGPTに「青がテーマカラーのストラテジーゲームの猫のキャラクターを、擬人化せず、頭からつま先までが収まるように無地の背景で生成して」といったプロンプトを与えてベースとなるイメージをいくつか生成させ、その中から適宜良さそうなものを選んだ。もちろん、絵心のある人ならば自分で描いたキャラクターのイラストなども使えるが、その際には陰影をつけた立体感のあるものにして、AIが造形を把握しやすいイメージにしておこう。
さらに余計な要素を削除してキャラクターのみのイメージにする。背景の削除は、スマートフォンの写真アプリなどを使って簡単に行える。
