LUMOでも、なるべく子どもの気が散らないように、壁の張り紙は最低限にして、最初の体験教室以外は親御さんの見学も遠慮していただいています。普通の運動教室に比べたら殺風景かもしれませんが、それは子どもたちの集中力をキープするため。ご家庭でも集中してほしいときは、感覚を刺激しないように、できるだけ配慮してあげましょう。
注意力や集中力が欠けやすい子には、あおむけになってボールをつかむ遊びがおすすめです。体を開くことでモロー反射がとれやすく、ボールがあることによって、その動作に集中しやすくなる効果が期待できます。
落ち着きがなく、部屋を走り回ってしまう子も多いです。
思いっきり走らせて発散させてあげることはとても大事なのですが、こういう子どもは交感神経が高まっていて「興奮モード」になっていることが原因の1つです。
交感神経が優位になっているということは、常に緊張している状態であるともいえ、これもモロー反射が背景にあります。
こんなときは、副交感神経を高めてリラックスさせてあげることでバランスをとる動きをしましょう。下のイラストの、体を広げる「背面飛行機」は子どもたちが大好きな運動で、副交感神経を優位にします。
家族のコミュニケーションの一環としてぜひやってみてください。
![イラスト・背面飛行機](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/6/f/500/img_6fa3f5df9a0af2f7457076613422c396243072.jpg)
医学博士。スクエアクリニック副院長。米国発達障害児バイオロジカル治療学会フェロー。米国抗加齢医学会フェロー。聖マリアンナ医科大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了。自身が原因不明の重度の疲労感に苦しんだことをきっかけに、アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)の提唱者であるウィルソン博士に師事。帰国後、日本初の副腎疲労外来を開設。近年は、副腎疲労治療を応用し、認知症状や発達障がいなど脳のトラブルにも治療効果を上げている。