自分だけのアイデアなんてそう簡単に出てくるものではありませんし、考えること自体は誰にでもできます。でも、99%の人はその考えを実行しません。「スキルがない」「お金がない」「時間がない」。そんな理由で、いつもやらないのです。
小さくてもいい。ゼロからイチを生み出せれば、世界が少しずつ動き始めます。
「好きなこと」と「得意なこと」
どちらを優先するべきか?
起業と言えば、というトピックがあります。
それは、「好きなこと」と「得意なこと」のどちらを優先するべきか?という議論です。
この質問をいただくとき、私は「得意なことを優先するのが基本だが、好きなことでなければ続けられない」と答えています。
「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、実際に「好き=得意」である場合は多いものです。そして、義務感で取り組む人よりも、心から好きでやっている人のエネルギーには敵わないのもまた事実です。
しかし、問題は自分の「好き」と「得意」がズレていると感じる場合です。このようなときは、まず「自分の得意なことは何なのか」を考えてみるのが賢明です。例えば、数字やデータの分析が得意なら、そのスキルを生かしてデータ解析やコンサルティングの仕事に挑戦してみるのがいいでしょう。
もし、得意なことが嫌で続かないと感じるなら、時間がかかっても「好きなこと」に取り組みましょう。例えば、データ解析が得意でも、その仕事にやりがいを感じないのであれば、自分の好きなイラストを描く仕事にシフトしてみるのも1つの手です。
また、「好きなこと」と「得意なこと」が一致したからといって、必ずうまくいくとも限りません。
好きで得意なことでも
ビジネスには落とし穴がある
以前、たい焼きの屋台販売で起業した人がいました。その人のたい焼きはいわゆる「天然物」と称されるもので、効率を重視する現代ではあまり見ない、1匹1匹丁寧に焼く方法が特徴的でした。昔ながらのたい焼きをみんなに食べてほしいと、特注の型を購入し、なんと屋台も自作してしまったのです。