どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
![「上司よりも優秀な人」は職場で出世しない。悲しすぎるその本当の理由](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/c/9/670/img_c9275c95a56272f47c8c6b9828f667cb277005.jpg)
上司よりも優秀になってはいけない
みなさんの職場には、優秀な人がいるでしょうか。きっと誰かしら顔を思い浮かべる人がいるのではないかと思います。
では、その優秀な人の「上司」も果たして優秀でしょうか。これは職場によって差があるのではないかと思います。
残念なことに、出世は上司によって大きくその運命が左右されます。特に、「上司より優秀な人」は、残念ながら出世のチャンスが遠のいてしまう事が多いです。
本来は優秀な人が出世していったほうがいいのですが、ではどうしてこのようなことが起きるのでしょうか。今回はそのカラクリを紹介していきましょう。
上司は「自分より優秀な人」を出世させられない
上司の目線で見ればこれは明らかです。
仮にあなたの部下に次の2人がいるとしましょう。
・仕事がそこそこできるBさん
がいたとしましょう。Aさんは部下にもかかわらず何かにつけてあなたの間違いを高圧的に訂正して見下してきます。他方で、Bさんはそこそこ仕事ができるだけですが常にあなたに対するリスペクトを忘れずに、取引先との交渉の場でもあなたに会話のターンを譲ってくれます。
さて、あなたはこの超優秀なAさんとそこそこ仕事ができるBさんのどっちを出世させるでしょうか。
上司よりも「優秀に見えないように」振る舞おう
少しでも悩んだのであれば、それが答えです。本来であれば、超優秀なAさんを真っ先に出世させることが会社にとってはいいことにもかかわらず、悩んでしまうのです。
職場ではこのような納得しがたい悲劇が起こることがあります。コスパよく出世をしていくためには、自分のパフォーマンスの見せ方を上手くコントロールすることも必要なのです。覚えておいたほうが得をすると僕は思います。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)