17業界670社 東大・京大就職者数ランキング#11Photo:PIXTA

企業の人気や“実力”を表す格好のバロメーターとなるのが、“トップエリート集団”である東京大学と京都大学の就職者数だ。そこで今回、東大と京大の2024年3月卒業・修了の就職者数を徹底的に集計し、全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。特集『17業界670社 東大・京大就職者数ランキング』の#11では、“花形産業”のマスコミ業界55社のランキングを紹介する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

東大・京大生の就職者数
マスコミ55社でトップとなったのは?

 東京大学と京都大学の卒業生を数多く採用しているのはどの企業か――。

 日本を代表するトップエリート集団である東大・京大生の就職者数は、企業の勢いや採用力といった“実力”を表す分かりやすいバロメーターだ。トレンドに敏感な学生動向を反映するだけでなく、単なる就職者数ランキングだけでは見えてこない、トップエリートが集う“知られざる”名門企業の存在も浮き彫りとなる。

 そこで今回、「東京大学新聞」と「京都大学新聞」に掲載されたデータを基に、2024年3月卒業・修了の就職者数を1人単位で徹底的に集計。上場企業以外の非上場企業はもちろん、官公庁、研究機関なども網羅した全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。上位企業だけ抜粋したランキングでは知ることができない少人数採用の企業も一覧で公開するほか、東大生に比べてあまりフィーチャーされることの多くない京大生の細かな就職動向について紹介していこう。

 今回は、テレビ局、新聞社、出版社、大手広告代理店などマスコミ業界55社のランキングをお届けする。

 マスコミ業界は、テレビ局や大手出版社など超高年収企業が多く、何かと華やかなイメージがあることから、学生の人気が高い“花形産業”の一つだ。また、企業の“高学歴志向”も強く、上位企業ほどエリート学生が多く集まっている。

 一方、近年は新聞社を中心に学生の“マスコミ離れ”も叫ばれている。

 朝日新聞社の新卒採用で東大生が0人になったことが話題に上ったのは約10年前のことだ。新聞記者は高い教養が必要とされる職種なだけに、東大生の採用数は分かりやすい“実力”のバロメーター。当時は、ついに朝日が東大生から“見放された”のではと、さまざまな議論を呼んだ。

 もちろん、年によって採用数のばらつきはある。しかし、今回の集計では、またしても朝日新聞社に就職する東大生の数は0人となってしまった。一方、同じ新聞社では日本経済新聞社に東大生6人、京大生3人の計9人が就職している。マスコミ業界の中でも、エリート学生の就職者数にくっきりと明暗が生じているのだ。

 では、そのマスコミ業界の中で、東大・京大生が多数就職しているのはどの企業なのか。早速次ページで、全55社のランキングを見ていこう。