
企業の人気や“実力”を表す格好のバロメーターとなるのが、“トップエリート集団”である東京大学と京都大学の就職者数だ。そこで今回、東大と京大の2024年3月卒業・修了の就職者数を徹底的に集計し、全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。特集『17業界670社 東大・京大就職者数ランキング』(全17回)の#8では、電力やガス、石油企業などエネルギー業界24社のランキングを紹介する。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)
東大・京大生の就職者が最も多い
エネルギー業界の企業は?
東京大学と京都大学の卒業生を数多く採用しているのはどの企業か――。
日本を代表するトップエリート集団である東大・京大生の就職者数は、企業の勢いや採用力といった“実力”を表す分かりやすいバロメーターだ。トレンドに敏感な学生動向を反映するだけでなく、単なる就職者数ランキングだけでは見えてこない、トップエリートが集う“知られざる”名門企業の存在も浮き彫りとなる。
そこで今回、「東京大学新聞」と「京都大学新聞」に掲載されたデータを基に、2024年3月卒業・修了の就職者数を1人単位で徹底的に集計。上場企業以外の非上場企業はもちろん、官公庁、研究機関なども網羅した全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。上位企業だけ抜粋したランキングでは知ることができない少人数採用の企業も一覧で公開するほか、東大生に比べてあまりフィーチャーされることの少ない京大生の細かな就職動向について紹介していこう。
今回は、電力会社やガス会社、石油関連会社など、エネルギー業界24社のランキングを紹介する。
エネルギー業界は参入障壁が高いことなどから、高年収で安定した企業が多い。実際、国税庁の民間給与実態統計調査によると、2023年の業種別の平均給与で最も高かったのが「電気・ガス・熱供給・水道業」の775万円だ。産業や生活に欠かせないインフラとしての公共性の高さも、学生に人気の理由の一つだ。
一方で、脱炭素の潮流もあり、さまざまな経営課題にも直面している。そうした過渡期の中で、“トップエリート”である東大・京大生が数多く就職しているのはどの企業なのか。
早速、次ページでその詳細をチェックしていこう。