17業界670社 東大・京大就職者数ランキング#16Photo:PIXTA

 企業の人気や“実力”を表す格好のバロメーターとなるのが、“トップエリート集団”である東京大学と京都大学の就職者数だ。そこで今回、東大と京大の2024年3月卒業・修了の就職者数を徹底的に集計し、全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。特集『17業界670社 東大・京大就職者数ランキング』(全17回)の#16では、不動産・建設業界34社のランキングを見ていこう。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

東大・京大の新卒就職者数ランキング
不動産・建設業界でトップとなったのは?

 東京大学と京都大学の卒業生を数多く採用しているのはどの企業か――。

 日本を代表するトップエリート集団である東大・京大生の就職者数は、企業の勢いや採用力といった“実力”を表す分かりやすいバロメーターだ。トレンドに敏感な学生動向を反映するだけでなく、単なる就職者数ランキングだけでは見えてこない、トップエリートが集う“知られざる”名門企業の存在も浮き彫りとなる。

 そこで今回、「東京大学新聞」と「京都大学新聞」に掲載されたデータを基に、2024年3月卒業・修了の就職者数を1人単位で徹底的に集計。上場企業以外の非上場企業はもちろん、官公庁、研究機関なども網羅した全17業界670社に及ぶ大規模な「東大・京大就職者数」の企業ランキングを作成した。上位企業だけ抜粋したランキングでは知ることができない少人数採用の企業も一覧で公開するほか、東大生に比べてあまりフィーチャーされることの多くない京大生の細かな就職動向について紹介していこう。

 今回は、不動産・建設業界34社のランキングをチェックしていこう。

 大手デベロッパーやゼネコンを中心に、学生人気が根強いのが不動産・建設業界だ。知名度が高い企業が多く、大手デベロッパーなどは足元で業績も好調だ。

 何よりトップ企業は年収水準が高いのが最大の魅力だ。24年3月期の有価証券報告書によると、三菱地所の平均年収は1273万円、三井不動産は同1289万円。また、鹿島は同1177万円、大林組が同1066万円などとなっている。“1000万円超え”が多数存在する業界だ。

 では、その中で東大・京大生が多数就職しているのはどの企業なのか。実はトップとなったのは、一般的な知名度は決して高くないものの、“知る人ぞ知る”業界内での超名門企業だ。まさに、東大・京大ランキングならではの企業が首位にランクインした。

 次ページで、その結果を確認していこう。